ある朝変な夢をみた。すごくリアルで怖かった。
何らかの理由で海の水位が数10m上昇しはじめる事件が起きたのだ。なぜかその時私は海辺の街にいて雨の降りそうな曇った空の下で海を見ていた。海沿いの丘の上から見ていると灰色の海が盛り上がってせまってきて足下の低地の家を飲み込んでいくのが見えてものすごく怖かった。それは、地震とか小惑星の衝突ではなかった。たしか突然北極の氷が急激に溶けたのだと、わたしは夢の中では考えていた。
しかしその街には全体主義カルトがいて、そんな事態が起きているのを利用して住民を一カ所に集めて洗脳する集会をしていた。そして彼らに従わない人たちを詰問したり圧力をかけているので、私はそこを離れて北に向かうことにした。
なぜか私は携帯電話を2つ持っていて、ひとつはブルーでこちらの方は長く使っていた記憶があった。もうひとつは、最近手に入れてまだ使い慣れていない蓋のあるPalmみたいなPDA型の携帯だった。それはスクリーンが大きく5cmx4cmくらいあって、しかも手書き文字を書いて送れるものだった。蓋やボディは黒くて手触りは金属製だった。
その事件が起きてすぐ、カルトのメンバーが街中の人を一カ所に集めた時に私も巻きこまれていたが、そのときに突然PDA携帯に電話がかかってきた。扱いに慣れてなくて電話を取れるのに4コールくらいかかった。隣の人がどのボタンを押すか教えてくれた。
それは「緊急事態が起きているので当局の指示に従うように」という、まるで北朝鮮のニュースでしゃべってるみたいな録音された女性の声のメッセージだったが、電波の状態が悪くて音声はとぎれとぎれだったのと、なぜかBGMが君が代みたいな曲だった。
その後のどさくさに紛れてブルーの携帯の方はどこかでなくしてしまったようで、探しだせなかった。なぜかアジアン家具ばかりある部屋にstayしていて、そこは畳か茣蓙引きで、靴は脱いであがる部屋だった。私はインドネシアや中国製みたいな家具の引き出しをあちこち開けて携帯を探した。
北に向かって左側が海だからそこは西海岸だったようで、しかも途中で同じ方向に行く人たちに出会った。白い服とつばの広い白い帽子をかぶっていて白い顎髭のある白人男性に「Fernando streetはこっちか?」と聞かれた。でも私には、ここは日本だから島国という認識もあった。何故か英語の夢になり、そのあたりから私も他の人も全部英語でしゃべっているのに夢の中で気がついていた。
その後たどりついた小さな街にも人がかたまっている場所があって、天井が比較的高くて薄暗い部屋があった。でも窓も一面はあって灰色の空が見えていた。
部屋の中では数10人の人たちが情報交換していた。すると知り合い(のはずなのだが全然面識のない、髪を1cmくらいに切りそろえたヨーロッパ系の痩せた金髪の女性)が突然あらわれて、事件の起きた時にちょうど飛行機で飛んでいたためたいへんだったという話を始めた。「急に1000ft上昇したりする操縦だったので、シートベルトで座席にしばりつけられていたみたいだった」そうだが、なんとか無事に日本までたどりつけたのでこの街に来たという。たくさんの人たちが香港に逃げ出そうとしてる話もしていた。
その話で飛行機はまだ飛んでいることはわかったので、私はその知り合いに「日本は島だから沈んでしまう。早く大きな大陸へ逃げ出さないといけない。香港は近いかもしれない。早く逃げなくては」という意見を部屋の出口に向かって歩きながら話し出したところで目が覚めた。
これは一体なんだったんだろう。