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Oct 16, 2006

原告声明文、10月3日判決について--Ejovi Nuwere氏原告の日本政府による表現の自由侵害訴訟

2006年10月3日の東京地方裁判所による判決についての声明
平成16年(ワ)第24723号 損害賠償事件
原告: イジョヴィ ヌーワー、被告: 日本国

2006年10月16日

この件が敗訴になったことには裏切られた気分でいます。総務省の検閲に対してこの訴訟を提訴する前に、私が訊ねた知人たちの一般的な意見は「ここは日本だ。そうなるのが当然なのだ...」というものでした。それが正しかろうと間違っていようと、特に日本人でない者であるなら、誰であってもこのことについて出来ることはないというのが、彼らの意見の前提になっていました。

私が子供だったころに、ある学校の教師に叩かれたことがあります。私がその学校の校長に対してその教師が私を殴ったことについて苦情を言った時、「それがその女教師の当然のやり方なのだ」と言われました。この校長の答えは私を激怒させました。その教師は、生徒を殴ることで学校の規定をやぶっていただけでなく、子供に対する暴行を加えることで法律もやぶっていたのです。今になって考え直してみても、その校長が明らかに間違っている事態を見逃したことは、私を怒りに駆り立てます。その日が私の人生を変えました。

私は、明らかに間違っている事象について考える時、「そうなるのが当然なのだ...」ということを信じません。何故なら、もし「何か」が我慢できるからといって、我慢できること自体はその「何か」を正当だとさせる理由ではないからです。私は、「そうなるのが当然なのだ」という単純な理由をもとに、人々は検閲のような不正行為を受け入れるべきだと信じることについて、日本という国にいくら感謝しても足りないと思っています。それが、私がこの訴訟を提訴した理由です。

政府側の弁護は「我々はやっていない。担当企業がやったのだ。」というものでした。もちろんその日本企業は、政府の回りくどい懸念に対して無関係な私の講演をキャンセルする決定を政府と合意したため、身動きが取れなくなったわけです。しかし、「私の講演トピックは、コンファレンスの3ヶ月前に(担当日本企業である)SIDCとPacSec実行委員会で認められたこと」「スライドを含む私の完全なプレゼンテーションは、これも講演の3週間前にSIDCとPacSec実行委員会で認められたこと」「私のプレゼンテーションをキャンセルする決定は、これも私がステージに上がる数分前に(政府事業の請け負い業者である)SIDCによって為されたこと」というこれらの事実は、別段科学者をつれて来て分析しなくても自明なことです。

私の弁護士と相談したあと、私にとっては、高等裁判所はこの件の大部分について地方裁判所の判決を逆転するとは思えないでいます。この判決は、私たち(セキュリティ専門家)の基準において欠陥であるにもかかわらず、40-50歳の技術に明るくない日本国民である裁判官にとっては、極度に論理的だと思えるであろうからです。もし高裁の裁判官が、政府側の論点をもとにSIDCの行為について議論している地裁の結論を単純に読んだら、彼らがそれに対して意義を唱えるかどうかに私は確信は持てません。また私たちが、高裁の裁判官がものごとを違って見えるようにできる、革命的な反論を持っているようにも見えません。私は、この裁判の結果に対してと、もちろん裁判所の判決文が私の信用度についてとった方向性に対してとても憤慨しているわけですが、私はこれより先に進まないことを決定しました。私は、「そうなるのが当然なのだ...」と言う者たちの間違いを証明する立場に居られなかったことを、遺憾に思います。

イジョヴィ・ヌーワー


Statememt upon the ruling made by Tokyo District Court on Oct 3, 2006
Ejovi Nuwere v. Japan, case #24723, 2004 (Wa)

Oct 16, 2006

Loosing the case has been disappointing. Before I filed the suit over Soumusho's censorship the general opinion by those who I asked was, "This is Japan. This is the way it is..." Their assumption was that, right or wrong there was nothing anyone could do about it, especially a non-Japanese.

Once as a young kid I was smacked by a school teacher. When I complained to the principle of the school that the teacher hit me, I was told "That's just the way she is." This response made me furious. The teacher had not only broken school regulations by hitting a student, but she had also broken the law by assaulting a child. Even thinking now about how the principle could dismiss something so obviously wrong makes me angry. That day changed my life.

I don't believe in "this is the way it is..." thinking when when it comes to things that are clearly wrong. Just because something is tolerated does not make it right. I appreciate Japan too much to believe that we should accept an injustice like censorship simply because "this is the way it is." That's why I filed the suit.

The governments defense was "we didn't do it, the company did" and of course the Japanese company fell on its own sword and agreed that their decision to cancel my talk had nothing to do with the governments verbose concerns. But it doesn't take a scientist to see these facts: my topic was approved 3 months before the conference by SIDC (the Japanese company) and PacSec steering committee. My complete presentation including slides were approved by SIDC and PacSec steering committee again 3 weeks before my presentation. Yet the decision to cancel my presentation was made by SIDC (a government contractor) minutes before I went on stage.

After discussions with my lawyers it seems to me that in the majority of the cases, the high court will not overturn a ruling. Even though the ruling was flawed by our (security practitioners) standards, it may seem extremely logical to 40-50 year old Japanese judges who aren't technically savvy. If the judge simply read the conclusion of the lower court, which only argues the governments point that it was the doing of SIDC, I'm not confident they would disagree. And it doesn't appear like we have a revolutionary argument to make them see differently. While I'm very upset about the outcome and of course the courts statements about my trustworthiness. I've decided not to move forward. I regret losing most of all for not being to prove those who say "this is the way it is..." wrong.

Ejovi Nuwere

Posted by Gohsuke Takama on October 16, 2006 at 04:20 PM | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Oct 14, 2006

「第3 当裁判所の判断」p14-p15抜粋 - 10月3日判決 - Ejovi Nuwere氏の総務省提訴

 なお、原告は、その陳述書(甲22[枝番を含む。])及び本人尋問において、上記認定に反する供述をするが、上記供述は、本件講演につき、既に公表されている情報について明確化するだけであるとか、異常な環境の下でテストを行ったことを発表することに意味があっただけであると殊更上記プレスリリースの内容と食い違う不自然な供述をしており、内田、高村の各供述書(乙7、乙6)及び同各証人尋問の結果に照らしても採用することができない。

Posted by Gohsuke Takama on October 14, 2006 at 03:54 AM | Permalink | Comments (0) | TrackBack

10月3日判決全文 - Ejovi Nuwere氏の総務省提訴

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Posted by Gohsuke Takama on October 14, 2006 at 03:35 AM | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Oct 03, 2006

Ejovi Nuwere氏の提訴,10月3日判決主文

1 原告の請求を棄却する。

2 訴訟費用は原告の負担とする。

Posted by Gohsuke Takama on October 3, 2006 at 09:05 PM | Permalink | Comments (0) | TrackBack

Oct 02, 2006

10月3日10:00amに判決、原告Ejovi Nuwere氏が来日

アメリカのセキュリティ専門家Ejovi Nuwere (イジョビ・ヌーワー)氏は、2004年11月22日、東京地方裁判所にて日本国政府を相手取り表現の自由の侵害に基づく訴訟を提起しました。この件について、来週10月3日10:00am、東京地方裁判所705法廷にて、裁判官より判決言い渡しが行われます。原告のEjovi Nuwere氏も来日し、判決後記者会見が行われる予定です。

記者会見
 日時:10月3日(火)10:30am〜11:30am
 会場:東京都千代田区霞が関1−1−3
    弁護士会館5階 504会議室

Posted by Gohsuke Takama on October 2, 2006 at 01:14 AM | Permalink | Comments (0) | TrackBack